ドッグトレーナーが甘噛みに困らない訳とは
子犬を迎えたご家庭で、もっとも多いお悩みのひとつが「甘噛み」。
「かわいいけど痛い」「服や家具がボロボロになる」そんな声を毎日のように耳にします。
僕自身も、飼い主さんの気持ちはよく分かります。
けれど、実はプロのドッグトレーナーは甘噛みにほとんど困っていません。
なぜか?——今日はその理由と、すぐに実践できる方法をお伝えします。
目次

1. 結論:甘噛み対処法は「噛んでいいもので一緒に遊ぶ」こと
このブログで一番覚えてほしいことは、**「噛んでいいおもちゃを渡すだけではなく、飼い主さんが一緒に遊ぶこと」**です。
もちろん、甘噛みの理由や背景も知っておくと理解が深まりますが、正直そこまで覚える必要はありません。
大事なのは「どう対処するか」。今日はシンプルにここを持ち帰ってください。

2. なぜ甘噛みをしてくるのか?
ネットや本でよく書かれている理由は大きく2つ。
- エネルギーの発散不足
- 乳歯の生え変わりによる違和感
確かにどちらも一理あります。
でも僕が一番しっくりくる理由は、**「一緒に遊びたいから」**です。
子犬同士がよくじゃれ合って噛み合う姿を見たことはあるでしょうか。
あれこそ「遊びたい気持ち」の現れです。
つまり、甘噛みは「あなたと遊びたい」という愛犬からのサイン。
理由を正しく理解することで、叱るのではなく遊びを工夫するというアプローチに切り替えられます。

3. プロが実践している甘噛みの対処法
僕は「甘噛みは完全にはなくならない」と考えています。
でも、悩みにはならない。
なぜなら——自分の体を噛まれない方法を知っているからです。
甘噛みは叱る対象ではなく、遊びを広げるチャンス。
その考え方を前提に、具体的な方法を2つご紹介します。
① 大型犬用の綱引きロープで一緒に遊ぶ
小型犬も中型犬も大型犬用のおもちゃを使うことがポイント。長くて丈夫なロープを使って引っ張りっこをします。
手を噛まれるリスクが少なく、犬も全力で楽しめるのでおすすめです。
② トレーニングを遊びに変換する
「おすわり」「まて」といったトレーニングも、声をかけて褒めるだけで楽しいコミュニケーションになります。
頭も体も使うので、満足度が高く、自然と甘噛みが減っていきます。
愛犬の性格やその日の気分に合わせて、この2つを使い分けてみてください。
4. 実際にやってみた感想
僕自身、この方法を続けた結果——
愛犬との信頼関係がより深まりました。
いまでは甘噛みをほとんどせず、代わりに「撫でて」と手を乗せてきたり、そっと近づいてくることが増えました。
遊びたい気持ちを受け止めたことで、お互いにとって心地よい関係になれたのだと思います。
だからこそ、甘噛みは「問題行動」ではなく「大切なコミュニケーションのきっかけ」だと僕は考えています。

まとめ
甘噛みを叱るのではなく、遊びに変える。
その意識を持つだけで、きっとあなたと愛犬の関係はもっと優しく、楽しいものになります。
ぜひロープ遊びやトレーニング遊びを試してみてください。
もっと詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。
人と犬の暮らしが心地よくなるように——。
あなたと愛犬が幸せでありますように!
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