あなたは愛犬を「誰に・どこに・どうやって」任せますか?
― トレーナー・パピー教室・幼稚園・保育園を選ぶ前に、飼い主さんに知ってほしいこと ―
愛犬のしつけやトレーニングで悩んだとき、
「近くにあるから」
「有名だから」
「Instagramでよく見るから」
「なんとなく良さそうだから」
そういった理由で、トレーナーやパピー教室、犬の幼稚園・保育園を選んでいませんか?
もちろん、それが悪いわけではありません。
ただ、大切な愛犬を預けたり、毎日の生活に関わるトレーニングをお願いしたりするのであれば、「誰に任せるのか」「どんな考え方の人なのか」「どんな内容をしているのか」まで見て選ぶことが、とても大切だと僕は考えています。
最近では、犬に関するさまざまなサービスが増えました。
飼い主さんにとって選択肢が増えたことは、とても良いことです。
一方で、サービスの数が増えれば増えるほど、
「どこを選べばいいのかわからない」
という悩みも増えていきます。
そして、実際にサービスを利用してみると、
「思っていた内容と違った」
「うちの子には合わなかった」
「むしろ別の悩みが増えてしまった」
ということもあります。
愛犬との生活に悩みや不安があるとき、「誰かに任せたい」「プロに助けてもらいたい」と思うのは当然です。
だからこそ、この記事では、
「どんな人を選べばいいのか」
「どんな内容なら愛犬に合いやすいのか」
「パピー教室や幼稚園などは何を基準に選べばいいのか」
について、様々な活動をしてきた僕自身がドッグトレーナーとして、そして一人の愛犬家として考えていることをお伝えします。
この記事が、皆さんの「選択の質」を少しでも高めるきっかけになれば嬉しいです。
【目次】
第1章 なぜ「誰に任せるか」が大切なのか
第2章 どんな人を選べばいい?
・その人の「言葉」を見る
・犬に対する考え方は必ず言葉に出る
・僕なら愛犬を任せないと思う人の特徴
・僕が「この人なら」と思える人の考え方や特徴
第3章 「〇〇の改善方法」に当てはめる人ではなく「その子」を見てくれる人を選ぶ
・SNSでよく見る「○○改善方法」を当てにしないように
・なぜ同じ方法でも結果が変わるのか
・本当に必要なのは「その子に合った方法」
・良いプロを見分けるポイント
第4章 パピー教室・グループレッスンの選び方
・「犬同士で遊ばせる」だけになっていないか
・興奮させることと社会性を育てることは違う
・身につけたいのは「落ち着く力」
・安心して過ごせる環境を選ぶ
第5章 幼稚園・保育園・預かり施設の選び方
・愛犬はそこで何を学んでいる?
・「疲れた(消耗)=良い一日」ではない「ぐっすり寝る(満足)=良い一日」
・犬の心が成長する時間になっているか
・飼い主さん自身が確認してほしいこと
第6章 最後に。愛犬のための選択を
第1章
なぜ「誰に任せるか」が大切なのか
犬のしつけやトレーニングには、たくさんの考え方があります。
そして、トレーナーによって考え方も、使う言葉も、方法も大きく違います。
だからこそ僕は、
「有名だから良い」
「SNSのフォロワーが多いから良い」
「資格を持っているから良い」
という単純なものではないと思っています。
もちろん、資格や経験、実績などは大切です。
でも、それだけではなく、
「その人が犬をどう見ているのか」
という部分を、ぜひ見てほしいと思っています。
なぜなら、犬に対する考え方は、その人が提供するトレーニングの内容やサービスに必ず表れるからです。
そして、一度身についた犬との関わり方は、飼い主さんの日常生活にも大きく影響します。
だからこそ、愛犬のためにとりあえずで選ぶのではなく、
「本当に、この人にお願いして大丈夫かな?」
という視点を、ぜひ持って選んでほしいのです。
第2章
どんな人を選べばいい?
僕が考える一つの基準は、とてもシンプルです。
「この人だったら、自分の愛犬を任せてもいいかもしれない」
そう直感的に思えるかどうか。
もちろん、直感だけですべてを決める必要はありません。
HPやSNSを見たり、実際に話を聞いたりして、その人が犬についてどんな考え方を持っているのかを確認してみてください。
その人の「言葉」を見てみる
人の考え方は、言葉に出ます。
犬のことをどう考えているのかも、普段の発信や説明の中に自然と表れます。
例えば、
「犬に勝たないといけない」
「主導権を握らないといけない」
「犬は人より下」
「噛んできたら叩けばいい」
といったように、犬を「人間が支配する対象」として捉える発言が多い人には、僕自身が飼い主の立場だったら、大切な愛犬を預けたいとは思いません。
もちろん、言葉の一部分だけを切り取って判断するべきではありません。
ただ、その人が普段からどんな言葉を使い、犬というどうぶつをどのように捉えているのか。
ここは、ぜひ見てほしいポイントです。
なぜなら、考え方が変われば、当然ながら犬への接し方も変わるからです。
「犬を人間より下に置かない」
僕が大切にしているのは、
犬と人が対等な関係をつくること。
これは「犬の言うことを何でも聞く」という意味ではありません。
人間社会の中で犬と一緒に暮らす以上、犬にもルールや社会性を身につけてもらう必要があります。
だからこそ、しつけやトレーニングは必要です。
ただし、
「人間が犬を都合が良いように支配するため」ではなく、犬と人が一緒に幸せに長く暮らしやすくなるため。
そのためのトレーニングであるべきだと僕は考えています。
なので僕が「この人なら任せてもいいかも」と思えるのは、
- ・犬のためにしつけやトレーニングは必要だと考えている
- ・犬と人を対等な存在として考えている
- ・犬の気持ちになって考えようとしている
- ・その子が安心できる方法を考えている
- ・「犬が楽になること=人も楽になる」という方向を目指している
そんな考え方を持っている人です。
人のためではなく、犬のためを思って必要なトレーニングや接し方を教えてくれる思います。

第3章
「方法」に当てはめようとせずに「その子」を見てくれる人を選ぶ
ここは、僕が特にお伝えしたい部分です。
InstagramやTikTok、YouTubeなどを見ると、
「吠えを改善する方法!」
「甘噛みを直す方法!」
「引っ張りを改善する方法!」
「飛びつきをやめさせる方法!」
など、さまざまな情報が出てきます。
SNSで犬の情報を得ること自体は、決して悪いことではありません。
僕自身も、飼い主さんが知識を得るきっかけとして、SNSは非常に良いものだと思っています。
ただし、
SNSで紹介されている「方法」が、そのまま自分の愛犬に当てはまるとは限りません。
ここが、とても重要です。
同じ「吠え」でも、理由は違う
例えば「犬が吠える」という一つの行動があったとしても、
怖くて吠えているのか。
興奮して吠えているのか。
警戒しているのか。
相手との距離が近すぎるのか。
過去の経験が影響しているのか。
飼い主さんとの関係や環境が影響しているのか。
その犬によって理由は違います。
当然、理由が違えば、行動も変わります。
だから僕は、
「○○にはこの方法!」
というSNSで発信されている方法を当てはめるのではなく、
「なぜこの子はこうしているのか?」「この子には何が必要なのか」
というところから考えることが大切だと思っています。
プロにお願いする意味は、
SNSでよく見かける方法を教えてもらうことだけではありません。
本当に大切なのは、
「あなたの愛犬の場合は、どう考えればいいのか」
を一緒に考えてもらうこと。
そして、
「この子にはこういう特徴があるから、これから始めてみましょう」
「ここは苦手だから、まず環境を変えてみましょう」
「この子はこういうタイミングなら成長しやすいですよ」
というように、その子に合わせた具体的な方法やコツを教えてもらうことです。
だから僕は、SNSで「○○の改善方法!」という方法論だけを大量に発信している人にお願いするより、
実際に犬を見て、その子に合わせて考えてくれる人なのか
という部分でトレーナーや場所を選んでほしいと思っています。
HPやSNSを見るときは、
「この人は何を教えているんだろう?」
だけではなく、
「この人は犬そのものを見ているだろうか?」
という視点で見てみてください。

第4章
パピー教室・グループレッスンの選び方
パピー教室やグループレッスンを選ぶときにも、ぜひ見てほしいポイントがあります。
それは、
「犬たちは何を経験しているのか?」「どんな内容を学べるか」
ということです。
パピー教室というと、
「他の犬と仲良く遊べるようになる場所」
というイメージを持っている方も多いと思います。
もちろん、犬同士の適切なコミュニケーションを経験することは大切です。
ただ、
「犬同士をとにかく遊ばせる」
ことと、
「犬の社会性を育てる」
ことは、同じではありません。
犬同士でずっとわちゃわちゃ遊び続ける。
興奮した状態が続く。
追いかける、追いかけられる。
それだけでは、その子が本当に社会性を身につけられているとは限りません。
むしろ、犬によっては興奮が強くなったり、犬を見ると遊びたくて落ち着けなくなったり、新しい悩みにつながることもあります。
大切なのは「落ち着く力」
僕がパピー期に大切だと考えているのは、
「興奮する経験」だけではなく、「落ち着いていられる経験」を積むことです。
・知らない場所でも安心できる。
・他の犬がいても落ち着いていられる。
・飼い主さんのそばでゆっくり過ごせる。
・刺激があっても自分で感情を制御できる。
こういった経験も、犬の心の成長にはとても大切です。
「楽しく遊べた!」
だけではなく、
「安心できた」
「落ち着いて過ごせた」
「自分で考えることができた」
という経験を積める場所なのか。
ここも、教室選びの大切な基準にしてほしいと思います。

第5章
幼稚園・保育園・預かり施設の選び方
犬の幼稚園や保育園、預かりサービスを選ぶときも、同じことが言えます。
ぜひ、
「うちの子は、ここで一日何をしているんだろう?」
と考えてみてください。
たくさんの犬と遊んで、
走って、
興奮して、
疲れて、
帰ってきた。
それだけを見れば、
「今日はいっぱい遊んだから、良かったね!」
と思うかもしれません。
でも、
「疲れた=良い一日」ではありません。
犬にとって大切なのは、身体を動かすことだけではなく、心も成長していくことです。
例えば、
- 落ち着いて過ごす
- 一人で安心して休む
- 他の犬との適切な距離を学ぶ
- 人との関わり方を学ぶ
- 刺激があっても自分で落ち着く
- 環境の変化に対応する
- 飼い主さんと離れても安心して過ごす
こういった経験も、その犬の成長につながります。
だから預け先を選ぶときは、
「何匹いるのか」
「どれくらい遊ぶのか」
「何時間預かってくれるのか」
「犬が苦手な子をしつこく追いかけていないか」
「犬が苦手な子の対応はしっかりケアできているのか」
など
「この場所で、愛犬の心はどんなふうに成長していくのか?」
という視点を持ってみてください。
愛犬が帰ってきたときに、表情や様子を見て“満足した“のかを見て、預け先も選んでいきましょう!

第6章
最後に。愛犬のための選択を
愛犬と暮らしていると、
「どうしたらいいんだろう」
「自分ではうまくできない」
「誰かに助けてほしい」
と思う瞬間があると思います。
そんなときに、プロを頼ることは決して悪いことではありません。
むしろ、困ったときに専門家を頼ることは、愛犬のためにも大切な選択です。
ただ、
「誰に頼るのか」
は、ぜひ慎重に選んでほしいと思っています。
トレーナーも、
パピー教室も、
グループレッスンも、
幼稚園も、
保育園も、
預かりサービスも、
それぞれ考え方や内容は違います。
だからこそ、
「有名だから」
「近いから」
「安いから」
「SNSでよく見るから」
だけではなく、
「この人は犬をどう見ているのか?」
「この場所で、うちの子は何を学ぶのか?」
「うちの子の性格に合っているのか?」
を考えてみてください。もし分からなければ電話やメッセージで直接聞いてみるのも一つです
そして、もう一つ。
「自分の愛犬を、この人に任せたいと思えるか?」
これは、とても大切な基準だと思います。
愛犬は、言葉を話せません。
「ここは嫌だった」
「このやり方は怖かった」
「もっとこうしてほしかった」
と、自分で伝えることはできません。
だからこそ、飼い主さんが愛犬の代わりに選んであげる必要があります。
僕は、このブログを通して、犬のしつけの方法だけではなく、
「飼い主さん自身が、愛犬のためにより良い選択ができる知識」
をお伝えしていきたいと思っています。
一つひとつの選択が、愛犬とのこれからの暮らしをつくっていきます。
「とりあえずここでいいかな」ではなく、
「この子には、ここが合っている」「この子を任せたい!」
と、自信を持って選べる飼い主さんが増えてほしい。
そして、
「もっと早く知っておけばよかった」
「預けなければよかった」
「こんなはずじゃなかった」
という後悔を、少しでも減らしたい。
それが、僕がこのテーマについて発信したいと思った理由です。
大切な愛犬のために。
ぜひ、“「選ぶ力」”を持ってください。

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